この業種に限らず、いわゆる「夢を売る仕事」にありがちなのが、
過度な執着で追い詰めていくストーカーです。
かくゆう私も昔、家の鍵を開ける寸前で声をかけられ一発で家バレしたり、
毎日使う駅でずっと待ち伏せされたりもしましたが、
相手の気持ちが醒めてくれるのをずっと待つしか方法はなかったのです。
これ、どのくらいの恐怖かわかりますか?
彼女らは、お客さまの「最も都合の良い夢を見せる仕事」をしています。
なので、彼女たち自身の人格であるとか、素性であるとか、
そういったものとは関連性がないのです。
なのに、勝手に想像したその素敵な人は、
日に日にその人の中で誇大に膨れ上がり、そこにいるのは、
ただの偶像だと気がつかないまま、
それをこちらに押し付けてくる…。
こちらがそれを否定すると、
今度は逆上して嫌がらせをしてくる。
どんどん嫌われる方向へ向かっていると気付いているのでしょうか。
または、嫌われてもいいから何かリアクションして欲しいのでしょうか。
残念ながら、その人との距離はどんどん遠くなるばかりです。
最近、うちの大切なスタッフが、この被害に遭遇しました。
輝くばかりにあった向上心も、好奇心も、
たったひとりのこの人のせいで、
秒針よりも速く消えていきました。
今は心の傷が癒えるのを待つしかありません。
皆さんは、誰にも言えなかったことを預けにいらっしゃいます。
日常を健やかに過ごすために、裏が存在するのだということ、
どうか、忘れないでいただきたいと思います。